富山県臨床工学技士会は、今年6月16日に設立十周年を迎えることとなりました。
この間、当会事業にご協力をいただきました正会員を始め賛助会員の方々、更には、ご指導ご鞭撻を賜りました富山医科薬科大学をはじめとする医療機関の諸先生方並びに富山県、県医師会、県看護協会、県臨床衛生検査技師会、県放射線技師会、日本理学療法士協会県士会、県下救急救命士会そして県腎友会等の医療関係団体の関係各位に、心より感謝を申し上げます。
さて、昨年度の通常総会で、県民はもとより国民の皆様にも貢献できるようにと「日本臨床工学技士会(日臨工)の社団法人化」に積極的に参画するための会則変更を決議いただき、正会員の日臨工への全員加入(同時加入)を積極的に働きかけて来ました。お陰様で、現在の当会会員の日臨工加入率は 70%(正会員 60名中 42名)となりました。未加入の皆様には、引き続きご理解ご協力をお願い致したいと考えております。
平成12年度の県内の状況を見ますと、医療事故報道が相次ぎ、医療事故防止対策が重要な課題となりました。県内医療機関では「医療事故防止対策委員会」が設置され、事故防止の為の指針『医療事故防止マニュアル』が作成されたやに聞き及びます。今年3月末には医療事故の公表や再発防止策を検討する第三者機関「県公的病院医療安全推進協議会」の設置が決まりました。
当会でも今年3月に『医療従事者のためのリスクマネージメント』と題し、「第13回臨床工学研修会」を開催しました。生命維持管理装置に携わる私共は、日頃の装置の保守点検と自己研鑽を怠らず、医療事故のない安全な職場を目指す努力が必要かと考えます。
また昨年4月より富山医科薬科大学附属病院光学医療診療部と黒部市民病院にそれぞれ臨床工学技士1名が新に採用されました。そして本年4月には市立砺波総合病院で医療技術部臨床工学科が設置され、3名から6名体制へと組織が強化されました。富山県立中央病院と厚生連高岡病院でも臨床工学技士それぞれ1名の増員がなされ、ますます活動分野が広がりつつあります。
一方当会の活動としてはこれ迄の活動に加え、一昨年に公式に開設した「富山県臨床工学技士会ホームページ(http://www.toyama-ce.gr.jp)」を用い、県内はもとより全国に向けて情報の発信を行うとともに、関連団体との相互リンクを進め内容の充実を図ってまいりました。また役員専用メーリングリストを開設し会議の簡略化、充実を図っており、さらに会員相互の情報交換の場として活用していただけるよう21世紀の情報化社会に対応するべく体制を整えつつあります。
こうした状況をふまえ、平成13年度の活動方針は、
(1) 会員の学術技能の研鑽、資質の向上に努める。
(2) 医療チームの一員として臨床工学技士の必要性を訴えながら臨床工学技術を通じ、県民の医療と福祉の向上に寄与する。
(3) 活動内容を刊行物に記録し、会員や関係各位に報告する。
(4) 情報化の推進を図り、会員に有益な情報を提供する。
ことなどとします。 平成13年度通常総会承認 2001.
6 10 (Sun)