富山県臨床工学技士会にとり昨年度は記念すべき素晴らしい年でありました。
昨年6月には、技士会設立10周年を迎え「富山県臨床工学技士会設立十周年記念誌」の刊行。そして日本臨床工学技士会初代会長 沢 桓先生をお迎えし「富山県臨床工学技士会設立十周年記念講演会」それに引き続く「記念祝賀会」と多くのご来賓をお迎えし会員参加のもとに盛大に開催できました。これまでの10年を振り返り、さらなる躍進を誓って会員みんなで祝杯を挙げる事ができ、まさに記念すべき1ページとなりました。
また、9月には「第2回中部臨床工学技士会学術大会」(富山市民プラザにて)を富山県技士会が担当させていただき、無事に開催、大いに盛り上がり中部7県臨床工学技士会員の交流を図ることができました。
11月には「第12回富山県臨床工学セミナー・誰にでも良くわかる心電図」を開催致しました。
ご協力ご支援賜りました正会員を始め賛助会員の方々、更には、ご指導ご鞭撻を賜りました富山医科薬科大学をはじめとする医療機関の諸先生方並びに富山県、県医師会、県看護協会、県臨床衛生検査技師会、県放射線技師会、日本理学療法士協会県士会、県下救急救命士会そして県腎友会等の医療関係団体の関係各位に心より感謝を申し上げます。
さて今年3月14日に、当技士会の上部団体でありました「日本臨床工学技士会」が解散し、新たに「社団法人日本臨床工学技士会」が誕生(厚生労働省より設立認可)致しました。ようやく、社会的認知をいただく第一歩となりました。皆さんと共々喜び合いたいと思います。 活動方針を見ますと、「業務指針の見直し」「臨床における医療機器の安全対策」「生涯教育」等に力を注ぎたいと述べております。当技士会といたしましても積極的に対応していきたいものと考えております。
さて昨年4月には富山県立中央病院と厚生連高岡病院にそれぞれ臨床工学技士1名が新に採用されました。そして本年2月には、富山医科薬科大学附属病院で「医療機器管理センター」が臨床工学技士4名(兼務)の配属のもと、院内での独立中央部門としてスタートしております。4月には、黒部市民病院で1名の増員があり、4名体制となりました。さらに、特記すべき事項として、4月1日付の診療報酬の改定により施設基準に臨床工学技士の常勤がうたわれました。ますます臨床工学技士の県内医療機関での新たな採用が進むものと期待されます。
昨今の、医療事故報道でますます医療不安が増しております。生命維持管理装置に携わる私共は、日頃の装置の保守点検と自己研鑽を怠らず、医療事故のない安全な職場を目指していきたいものです。
一方、「富山県臨床工学技士会ホームページ(http://www.toyama-ce.gr.jp)」を公式に開設して県内はもとより全国に向けて情報の発信を開始し2年半が経過し、関連団体との相互リンクを進め内容の充実を図ってまいりました。さらに役員専用メーリングリストを開設し会議の簡略化を図るとともに、21世紀の情報化社会に向け活動を展開しております。
こうした状況をふまえ、平成14年度の活動方針は、
(1)
会員の学術技能の研鑽、資質の向上に努める。
(2)
医療チームの一員として臨床工学技士の必要性を訴えながら臨床工学技術を通じ、県民の医療と福祉の向上に寄与する。
(3)
活動内容を刊行物に記録し、会員や関係各位に報告する。
(4)
情報化の推進を図り、会員に有益な情報を提供する。
ことなどとします。 平成14年度通常総会承認 2002.
6 02 (Sun)