『臨床工学技士法』が施行され、すでに丸十年が経過いたしました。
当会の上部団体であります日本臨床工学技士会(日臨工)は、未だ社団法人化されておらず職能団体としての役割を十分に果たす事が出来ないで参りました。問題は会員の組織率の低さにあります。
今年2月には、東京都千代田区『如水会館』に於いて「臨床工学技士誕生10周年記念シンポジウム」が日本臨床工学技士会主催にて盛大に開催されました。臨床工学技士法制定当時ご尽力いただいた参議院議員の阿部正俊氏の特別講演に始まり、各領域からの諸先生方からのご講演があり、各業務領域の臨床工学技士からの発言を受け総合討論が行われました。
その中で@ 日本臨床工学技士会の社団法人化 A
臨床工学技士の定数化
等の必要性が指摘され、そして「患者を中心としたチーム医療の一端を担うパートナーとしての誇りと責任感を持ち、知識と技術を磨くことの大切さ」が強調されました。
翌日開催された、日本臨床工学技士会代議員会(全国都道府県代表者会議)では会員の組織率アップを目指し各都道府県技士会員の日本臨床工学技士会への一括加入推進が強く要請されました。
当会としても、こうした状況を踏まえ先日皆様にアンケートをお願い致しました。
現在、富山県臨床工学技士会会員の日臨工加入率は60%(正会員60名中36名)と決して高くはありません。
昨年の総会以来、正会員の日本臨床工学技士会への全員加入について検討を進め、未加入会員には加入を積極的に呼びかけて参りましたが十分な成果を見ておりません。
こうした状況をふまえ
(1)富山県臨床工学技士会として正会員の日本臨床工学技士会への全員加入(同時加入)についてさらに検討を進め、未加入会員には加入を積極的に働きかける。そして次回総会に向け会則の整備を進める。
(2)会員の学術技能の研鑽、資質の向上に努める。
(3)医療チームの一員として臨床工学技士の必要性を訴えながら臨床工学技術を通じ、県民の医療と福祉の向上に寄与する。
(4)活動内容を刊行物に記録し、会員や関係各位に報告する。
ことなどを活動方針とします。 平成11年度通常総会承認 1999.
5. 9 (Sun)